あしたを、つなぐ

野村不動産|あしたを、つなぐ―野村不動産グループ

代表ご挨拶Message from the President

「個に寄り添う姿勢」を大切にし、
多様化するライフスタイルや価値観に対応した
新たな価値を国内外に提供してまいります。

皆様には平素よりご高配を賜り、誠にありがとうございます。
当社は1957年に創業し、鎌倉梶原山住宅地の宅地造成から不動産開発をスタートさせました。以来60年超に渡り、社会の要請とお客様のニーズにお応えしながら、総合デベロッパーとして常に柔軟な発想で新たな事業にチャレンジしてまいりました。

住宅事業においては、「お客さまの未来を想う」をブランドビジョンに掲げた分譲マンション「プラウド」を中心に、一戸建てや賃貸マンション、シニアレジデンスなど、お客様のニーズに合わせて多彩な住まいを提供しています。
都市開発事業においては、働き方が多様化する中で、大型オフィスビルに加え、中規模で高機能かつ高グレードのオフィスビル「PMO」やサービス付き小規模オフィス、サテライト型シェアオフィスなどを組み合わせたオフィスポートフォリオ戦略を積極的に推進しています。さらに、独創的な商業施設やホテル、高機能物流施設なども数多く開発しています。
また、これら「住まう、働く、憩う」などの機能を組み合わせた大規模複合開発にも積極的に取り組んでおり、2022年には事業創発本部を新設。新領域事業の開拓に加え、複合用途の開発やエリアマネジメントなどのコミュニティ支援を強化致しました。

これらの事業は三大都市圏にとどまらず、地方中核都市においても再開発事業等に数多く参画するなど、そのフィールドは拡大しています。そして、国内での実績とノウハウを基に、成長著しい東南アジア各国を中心に海外においても積極的に事業を展開しています。
現在においてはベトナム、タイ、フィリピン、中国、英国で住宅分譲事業及び賃貸事業に取り組んでおり、各国のパートナー企業と共に現地のお客様のニーズに合わせた商品やサービスの提供を行っています。ベトナムにおいては数千戸にもおよぶタウンシップ開発を複数進めており、またフィリピンでは現地企業との合弁会社を設立し永続的に事業を行う体制と致しました。海外事業は当社の大きな成長分野になると期待しています。

昨今は、新型コロナウィルス感染症の影響や、顕在化する地政学リスク等もあり、私たちを取り巻く社会情勢や経済環境が大きく変化しています。このような環境下において、当社は2022年4月に、野村不動産グループ2030年ビジョン「まだ見ぬ、Life & Time Developer へ」を策定しました。
これは、人びとの様々な生活“Life”と、一人ひとりの過ごす時間“Time”を軸として、新たな価値創造を目指すという考えが込められています。この実現に当たっては、私たち自身も進化・変革し続ける必要があります。その一環として、現在建設中で2025年に竣工予定の「芝浦プロジェクト」S棟へ本社を移転することを決定致しました。当社のさらなる成長や持続可能な社会への貢献はもちろん、この移転を通じてこれまで以上にチャレンジングな組織風土を醸成し、自らが率先して新たな働き方を実現していきたいと考えています。
そして、お客様一人ひとりの生活や時間に寄り添いながら、新たな価値の創造に取り組んで参ります。

引き続き、当社並びに当社グループをご支援賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

代表取締役社長
松尾大作